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わかりあえないことから 3/4

  「旅行ですか?」という台詞は、
意味がわからないわけではないけれども、
深く考えないで、ぽろっと言ってしまうから、
存外うまくいかない。

  わかったように感じる言葉、当然皆共有していると信じる「常識」が本当はいちばん問題になる、ということを意味しています。著者は演劇の世界の方なので、台詞の事例でその難しさを表現しています。
  「銀のサモワールでお茶を入れてよ」という台詞を引き合いに出していますが、そもそも普通の人は「サモワール」がなにか知らないので、自分で調べ、状況を想像しながら台詞を考える。しかし、「旅行ですか?」というのはだれでもわかる言葉なのでさらっと言ってしまうけれども、実はその台詞の中に含まれる「コンテキスト(文脈)」はそれほど簡単なものじゃないかもしれないよ、ということです。
  この言葉の背景には、自殺する恐れのある人を追っかけていてなんとか思いとどまらせるきっかけを作りたい、とか、若い女の子をナンパしようとしているとか、初対面の人と会話していて、いままで誤解していたのではないか確認しようとしているとか、考えればいくらでもシチュエーションが考えられるし、そうしたコンテキストや話し手の意図を観客に伝えるためにはこの台詞はそれほど簡単なものじゃないんだよ、と言っているんだと思います。
  これは演劇の世界だけの話ではなくて、通常の会話の中でも、話し手、聞き手のコンテキストが食い違っているケースはごまんとあって、それが元で互いに誤解することも良くありますし、それに気づかず会話をまとめて後でえらい目にあうという経験をすることも多いですよね。

  海外の習慣の違いも「習慣」が万人共通の考えだと思ってしまうが故に、お互いの感情を害するケースも多いのでしょう。この本では、靴を脱いだらその靴を反転させてそろえる日本人と、靴を反転させたら早く帰りたいのか、と思ってしまう韓国人の軋轢を述べた部分もあります。また、この前も友人から契約に関する中国人とのトラブルの話を聞きました。トラブルの根っこを例えると、「食事5人分注文したら4人分で売り切れてしまったので4人分支払う日本人の常識」と「食事5人分注文したら4人分で売り切れてしまったので一切支払いをしない中国人の常識」の食い違い。それがわかったところでお互い大笑いした、というエピソードだったのですが、海外の人たちとの間では常識も注意してかからないととんでもない誤解を生むといういい事例です(大笑いで済んだそうなので良かった・・)。

  人とコミュニケーションするに当たっては、「コンテキスト」の認識の違いがあるかもしれない、「スキーマ」の違いがあるかもしれないことに注意が必要です。そして、もしかしたら違っていることさえ気づかないという可能性を常に頭においておく必要がある、という、「新しい市場の作り方 5/5」の言葉も改めて思い起こしました。

 

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ビジネス書の気に入ったフレーズをデスクトップに貼り付けて自己啓発に努めています。その内容をこのブログにてアップします。

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