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Fast and Slow 8 - 価値関数 -

価値関数
価値関数

  上の図は、原論文からコピーさせてもらいました。
http://www.princeton.edu/~kahneman/docs/Publications/prospect_theory.pdf
  横軸は、実際の損得の数字、つまりもらうお金であったり失うお金であったり。縦軸はそれに対する価値、ありがたみ、あるいは痛みなど心に感じる大きさです。
  これは、人間の価値の感じ方を表す重要な関数です。カーネマン氏のノーベル賞受賞の根幹となる、「プロスペクト理論」です。この本の下巻のハイライトの一つです。
  結果の価値を支配する3つの特徴があります。
①評価は中立の参照点に対して行われる
②感応度逓減性
③損失回避性
  ①は、評価の基準がどこにあるか、ということを述べたものです。感じる価値の基準は相対的なものだということですね。ここでいう、「参照点」がどこにあるかを知ることが大切なんですが、自分が今もっている財産、期待する実利の大きさ、当然受け取ると感じている報酬、同僚のもらったボーナスだったりします。いったん報酬を受け取ると、その前とくらべて参照点がかわったりもするので、とても複雑です。
  ②は、つまり額が増えると感度が鈍るということですね。1万円が2万円に増えるありがたみと、10万円が11万円に増えるありがたみと、どちらが大きいでしょう、という話です。
  ③は、人は損失により敏感に反応するというものです。損をする可能性と得をする可能性を両方持つ賭けをする場合、全体の期待値が若干プラスであってもその賭けを避ける傾向になるということ。宝くじの盛況、保険の仕組みも同様の心理的傾向を利用しているということです。

  こういう意思決定のバイアスがあるというのは、うすうす感じとれることですが、この本のごとく明快に解説されると、人間ってやっぱり合理的にはなりきれない存在だな~ってあらためて感じます。いかにも論理的、合理的に行動してます、って顔してる賢そうな人たちも大勢いますが、実際にはどうですかね~~。
  また、自分の心の奥の「システム1」の性質を知っておくと、「システム2」の働きかけで、必要に応じてある程度は意識的に自分自身をコントロールすることもできそうですね。
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