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Fast and slow 9

 不公正に損を押しつけるのは、
   相手が報復できる立場にいる場合には、
   危険な行為と言わねばならない。
 しかも無関係な人まで、
   不公正な行為を目にすると、報復に参加する。

  このフレーズ、前出の「人は利益より損失に敏感に反応する」の一事例です。利益がでたとき、それを不公正に配分してもそれほど敏感に反応しない。でも損失を誰かに押しつけようとすると、全力で阻止にかかる、と言うことです。また、「参照点」の観点からも、利益については、「現在のレベル」を参照点とするのに、損失については、「公正だったらこうあるべき水準」が参照点になります。マンションの売れ残りを業者が値下げして販売しようとしたところ、購入済みの顧客が訴訟を起こした、という事例はよく聞きます。

  また、冒頭のフレーズ、最初の文と後の文は別のことを言っています。最初の文は上に解説したとおり、当事者の行動に伴う心理に関する話ですが、後の文は第三者の話です。
  神経経済学という分野の研究で、「報復は脳の中の快楽にかかわる部位が活性化する。」ということが実証されているそうです。これは怖い。「世の中の不公正を叩き弱者を守る」という大義名分のもと、その弱者のために一生懸命行動するという行為は、実はその人の「エゴ」だというわけです。そのエゴが正義の仮面をかぶり、なおかつ第三者という安全な立場で行動できる。そういう行動をとる人に対する批判がなかなか難しい、ということがこういう傾向をエスカレートさせているように感じます。

  非難されるべき行動をした人に対して嫌がらせのメールや電話をかけるという姑息な話はよく聞きます。この行動の動機がエゴだというのは容易に想像できます。人権問題などの世界の諸問題に対する某国の世論についても同様の危うさを感じます(他国のことに口出しするなと言っているわけではなく、しっかり活動している人がいないといっているわけでもないです。そういう世論を形成している人がもし十分事実を把握せずに自分の感情・快楽の赴くまま行動しているとしたら、それが問題だ、と言っています)。
  一番の懸念はやはりマスコミ。記者、あるいはディレクターや司会者は、たたかれるべき人を叩くことが勧善懲悪的な快楽と感じながら仕事をしてませんか。あるいは、叩くことで視聴者の快感が刺激されることをわかっていて、あえてそこを刺激する番組作りをしてませんか。不公正な部分「だけ」にフォーカスして、感情を煽っていませんか。娯楽番組ならいざしらず、報道番組が「公正」の名の下にこうした傾向を強めているとしたらこれはとても問題です。見なければいけないところ、知っておかなければならないことを公平に知らしめず、安易な世論の形成に荷担しているとしたら、それはとても怖いことだと思います。こうした姿勢を批判する本の紹介もこのブログにたびたび載せてきました(「一秒もむだに生きない 1/2」「悪意の情報を見破る方法 2/5」など)。
  真実の姿、隠れて見えていない部分、そういうことに気を配りながら情報に接していきたい、とますます強く感じるようになりました。
  (冒頭のフレーズの主旨とはずれてきてしまいました。m(_ _)m )
 

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ビジネス書の気に入ったフレーズをデスクトップに貼り付けて自己啓発に努めています。その内容をこのブログにてアップします。

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