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国家とエネルギーと戦争

  エネルギーを外国の手に握られるということは、
太平洋戦争で嫌というほど味わったではないですか。
だからエネルギーだけは自分の手で握らなければいけない。

  日本が太平洋戦争を始めたのは、アメリカの石油対日輸出締め付け政策のためだと聞いています。そのあたりのいきさつはこの本にも詳しくのべられていますが、つまりはエネルギーを手に入れることができなければ、国家は追い詰められるということを言っています。
  当時は石油がなければ戦艦も航空機も運用できない。結果として戦争しても勝つことができない、という危機感だったようですが、現代もしエネルギー不足が起きればどうなるか、私の拙い知識からでもいろいろ危機を想像することが可能です。日本だけエネルギーのコストが高騰すれば生産コスト、ロジスティックコストが上昇し、国際競争力の面で相当不利な状況に追い込まれるでしょう。多くの会社がたち行かなくなることが予想されます。多くの失業者が出てくることは十分予想できます。燃料高騰は家庭生活にも間違いなく大きな影響があるに違いありません。
  つまり、低コストのエネルギーは国力を維持し、あるいは高めるために必要欠くべからざるものです。
 
  核心の話、原発を続けるべきかやめるべきか、という話ですが、この本では「第一次大戦の直前の石油に相当するのが、21世紀の原発であると、私は断言したいと思う」と結ばれています。しかし私はこの立場は取りません。しかし、原発即刻廃止論者にも与しません。
 安倍政権の掲げる「ベストミックス」に私は暫定賛成です。そしてもっと議論を深めて政策を決定していってほしい。

 原発即時ゼロ論者は、それを実行に移した時に発生するだろう関係する課題を真摯に考えているとは到底思えません。すぐに代替可能なエネルギーの規模や、コストを理解しているのでしょうか。コスト高を軽く見て経済にダメージを与えたら責任はどうとるのでしょうか。国際的な競争力をなくした日本のことを真剣に心配しているのでしょうか。
原発のコストはkWhあたり5円程度、いや本当は15円位かかっているなど、いろいろ言われていますが、大切なのは、現状のコスト負担分配システム前提で現状の国際競争力が担保されているということだと思います。そういうシステム設計を無視して原発廃止を強行し、国際競争力が犠牲になり、失業者、自殺者があふれても、原発即時ゼロ論者は、それは自己責任だあるいは政府の政策が悪いのだ、と責任転化するような気がします。
  上の事例は国際競争力の視点からの話ですが、もちろん国際競争力の視点だけでもダメで、あらゆる課題に公平に目を向けながら議論することが大切だと私は思います。

  エネルギー庁のHPをみると、2014年度太陽光発電の買取り価格は小口で37円ということでした。
先日九州電力の再生エネルギー買取りの混乱のニュースがありましたが、申請のあった電力量が全国で7000万kw以上にも達したことには正直驚きました。その多くは太陽光発電と思いますが、やり方によっては一気に構造転換できることを示せたとてもいい事例だと思いました。大量生産あるいは技術開発によるコストダウン、国民的合意が得られるシステム設計、揚水発電などのサポートのためのインフラがセットで完成してくれば国際競争力を失わないまま再生エネルギー大国となりうるすばらしい試みだとおもいました。ただまだ今は可能性だけの話です。原発廃止したあとでこのしくみなどを運用し、もし失敗したら取り返しつきません。慎重に原発を運用し、再生エネルギー運用のシステムが大丈夫だと実証されてから原発廃止しても遅くはないと思います。

 代替エネルギーとしてシェールガスに期待している人たちもいるかもしれませんが、環境破壊のリスクの影響を十分知って話をしているのでしょうか。日本にいたら関係ないかも知れませんが、現地の人たちに与えているだろうストレスに思いを馳せたことはあるのでしょうか?
  代替エネルギーとしてメタンハイドレートに期待を寄せる人もいます。メタンは二酸化炭素に比べはるかに強力な温室効果ガスであり、大気に漏れることを心配している人もいます。ハイドレート層は不安定なため、下手に採掘すると崩壊を起こし大津波や超温室効果を恐れる人もいます。それこそ最悪シナリオが現実になってしまったら取り返しがつきません。
  原発即時廃止論者のなかには、放射能汚染を他の問題とは別格扱いにして、他のすべてのリスクを軽視してもいいという空気を感じます。例えば各個人レベルで考えたら、放射能で死ぬことも、不況で食えなくなって自殺することも、環境破壊で食糧危機が起きて餓死することも、等しく不幸です。あらゆるリスクをそれ相応の重みを持って見つめ、客観的な議論の土俵にのせることか大切だと思います。この本を読んで、そういったエネルギー問題についていろいろ考えさせられました。





 

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