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未来予測を嗤え 2/2

   「教える」ことの8割は、生徒がなにを知らないかを教わることなんです。

  管理職になり部下を指導する立場になって、強く共感する言葉になりました。「学ぶ必要があるのはこれだ」、あるいは「私はこれを学びたい」という気持ちを促進することが重要なことだと強く思います。
  この本では、文系の人と理系の人の差について議論しています。
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理系の人間はとにかく細かい。「こことここに誤字」「この数字の合計が会わない」なんてことをすぐ指摘したりする。こういう人達がマネジメント側に立つと、細かいことにまでいちいち口をさし挟むマイクロマネジメントをおこなってしまいがち、つまり全体としての方向を示すことができない。
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  ステレオタイプの見方はいけないと思いながらも、理系の人間と接することの多い私にとっては、とてもよくわかります。

  私はよく、「2次元に住む人間は3次元の存在を検知することすらできない」ということを時々まわりに言います。理系の人は、自分が見えている技術軸など特定の軸(価値判断基準)については、とことんレベルアップを目指し、その軸のものさしで行動のレベルを評価します。つまり、たとえば数学において、「微積分」ができない人よりできる人がレベルが高い、という考え方ですね。しかし、その他の軸については、「興味なし」「どうでもいい」あるいは「見えない」という人が多い。見えないのは論外、見えていても興味なければ「リテラシー」は育成されません。
  一方、「微積分の能力」や「医療の専門能力」という軸もあれば、「交渉の能力」「戦略会計の実務能力」という軸もあり、「人の気持ちを察知する能力」「共感する能力」という軸もある、というように、いろいろな軸が見えていてその重要性がちゃんとわかっている人にとっては、その軸で測ったレベルよりそれぞれの軸に対する認識・感度があるかないか、ということが重要です。ビジネス戦略をまったく考えずに、いかにすぐれた技術であるかを熱く語るだけの技術者では企業内でいい仕事をするのは難しいでしょう。これではビジネスを考えている経営者の心に訴えかけることは困難です(技術者の想いをくみ取り補完して判断できるのが良い経営者なんでしょうけれど)。
  本の主張とはちょっと意味が違いますが、上に書いた、「理系の人と文系の人との差」が生まれる背景はそんなことだと思います。一つの軸におけるものさしで優劣を測る人間と、多くの軸が見えていて、それらの軸に対する認識の有無で優劣を測る人間とは、人あるいはその行動に対する評価がかみ合わないのは当然のことです。
  後者の考え方をする人にとっては、「相手はこの軸の存在が見えていないな」、ということにすぐ気がつきます。ものさしを使ってレベルを見極めるのでなく有無を見るだけですから。そういうのが目につくと、結果として「この人は全体としての方向を示すことができない」という見方になってしまいます。

  「『教える』ことの8割は、『何を知らないかを教えること』」という言葉は、「見えていない軸を見えるようにしてあげること」だと私は捉えました。

  歳をとって色々な「軸」を学んで来ましたが、まだまだ、「もっともっと多次元の住人になりたい」と思う日々です。知らない軸がまだまだたくさんあると思います。上から目線で上のコメントを書いていますが(最近は上から目線かどうか、というのもコミュニケーションのための大切な「軸」ですよね)、他人から見たら私自身も重要な軸が見えていない、と見られているかもしれません。謙虚な気持ちで世の中と接していかないといけないとつくづく思います。



 

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