スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

競争の科学 9/9

  メンバーの役割を明確にし、
だれが何をするのかをはっきりさせることは、
チームワークの質を高めるための最も証明された方法の一つである。
  チームメンバーは誰もが平等で、
役割も替えがきくものであるべきだという
平等主義的な発想は間違っている

  へえ~ここまで明確に断言できるものだとは知りませんでした。欧米式の考え方のような気がしますが、出典についてもっと調べたいと思います。役割明確化の問題点は、MECEつまり「もれなくダブリなく」を実現しなければならないこと。ルーチンワーク的な変化の少ない仕事はともかく、開発のような変化の多い臨機応変の対応を要求される仕事では漏れやダブリがしょっちゅうです。私はいつも、「責任範囲は明確に、でも行動は責任範囲よりずっと広く」と言っています。役割分担の漏れは大きな問題に繋がり、気づいているのに動かない、という姿勢は非常にまずいと思うからです。
   一方、責任を明確にしないと組織が成り立ちません。責任不明瞭な組織はまずいですよね。日本の組織でたびたび指摘される「たらい回し」なんてまさにその弊害です。
  まあ、多分冒頭の言葉の意味は、私が感じたような厳密な意味での「役割明確化」ではないでしょう。「平等主義的な発想」は、誰もが互いの役割を交換できるべき、という考え方で、対極は、互いの役割は交換できなくていいという考え方ですね。なので、ならば責任をどう割り付けるか、に焦点を当てることになります。「チームの運命の60%は、メンバーが初会合する前に定められ、30%はチームの立ち上げ時に決まる」という結論を導き出した実験が紹介されていますが、「最初のミーティング時に責任とタスクをどのように割り当てるか」が30%の成否を決めるポイントの1つとしています。それぞれのメンバーの能力をお互いに知り、それぞれが能力に合わせた役割を担うことが大切であるということです。なるほど。
  「能力」というのは肩書や所属ではなく、専門知識や専門分野だ、というのがポイントです。

 

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

競争の科学 8/9

  怒ると人は真剣になり、強く報酬を追い求め、
集中力を高め、気を散らさなくなる。
怒りは人を貪欲にさせる。物事に対する反応も早くなる。

  怒りを肯定的にとらえた面白い視点だと思います。「怒りの感情で問題に立ち向かう人は、人生満足度や幸福感などの尺度で測定する『心の知能指数』が高い」「希望や恐怖を感じている人に比べ、怒りを感じている人は妥協を求める可能性が高い」「怒りを感じている交渉者は、重要な点に集中する。取引の成功にも楽観的で、求めているものの多くを手に入れる」のだそうです。

  確かに、怒りながら事にあたると、集中力が増したり、反応がはやくなったりするのを感じます。これまで、怒りはパフォーマンスを下げるものとばっかり思ってたので、できるだけ怒らない、冷静に冷静に、と思っていましたが、そんなに抑えなくても素直に怒りの感情を出せばいいんだ、とそんな風に思いました。
  まあ、「怒り」が周りに及ぼす影響は、それなりに計算しておかないといけないのでしょうけれどね。


 

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

競争の科学 7/9

  プロは、自分が不安を感じていると自覚している。
だがそれでもまだ、
  「状況をコントロールできる」
  「良いパフォーマンスをする準備ができている」
  「目標を達成できる」と信じている。
ストレスはあるが、それによって脅かされてはいない。

   先の「脅威的状況」「挑戦的状況」は、未熟者の捉え方で、プロはプレッシャーを楽しんでいるよ、と言っています。特にディフェンディングチャンピオンは、「脅威的状況」などと怖れていてはチャンピオンにとどまってはいられませんものね。
  不安が人にどんな影響を与えるか、について考察したのがこの章です。
  「人間の脳は、実際には起きていないことや、おそらくは実現しないだろうことを考えるのにかなりの時間を費やす。脳はそれを『実際の出来事とほぼ同じもの』として認識するために、現実の出来事に対してと同じようにこれらに熱心に思いを巡らせる。現実から逸脱した思考は逃れにくく脅迫的である」と悩みを生じさせるもととされています。これは良くわかりますね。あのときああすればよかった、などという後悔の念が浮かぶのはしょっちゅうです。それがパフォーマンスを低下させるもとになるのもわかります。そしてそれを抑えるために、仏教で「平常心」などの教えがあるのもこのことの重大性を示しています。
  この本では考察をもう一歩進めています。
不安レベルとパフォーマンスの関係を示すIZOF理論(Individual Zone of Optimal Functioning)というのがあり、良いパフォーマンスと不安レベルは個人によって異なることが示されているそうです。そして、不安・ストレスの多さと悩みの大きさとは別だとしています。つまり、不安があっても、本人にとって適切なレベルで、いろいろ思い悩むことなく状況をコントロールできているという捉え方ができていれば、最高のパフォーマンスを産み出すことが可能である、という結論です。

  「考えない練習 1/3」の世界「己の感情を見つめて、それをそのまま受け入れる。第三者の視点で切り離したうえで、肯定も否定もせず受け入れる」を思い出しました。ストレスを受け入れ、悩みを消し去り、最高のパフォーマンスを得るためのすばらしい教えだと改めて思いました。


 

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

競争の科学 6/9

  挑戦的状況では、完璧さや勝利は期待されておらず、
困難な状況を打破する見込みもある。
  このため積極的にリスクをとり、チャンスを掴みに行けるので、
獲得型志向のシステムが作動しやすい。

  私にとっては新しい「挑戦的状況」と「脅威的状況」という二つの概念が述べられています。
  冒頭の言葉の対句が、「脅威的状況では、寄せられている期待が極めて高い、周りの強い視線を感じ、一つのミスもできないと思う。競争が熾烈になるに従い、ミスをする事への恐怖によって、防御型の思考が呼び起こされる」

  わかりやすいPK戦の事例が紹介されています。
  「チームは1ポイントリードされている。あなたはPKを決めなければならない。外せばチームは負けてしまう。」
  「両チームにポイント差はなく、最終キッカーであるあなたがPKを外してもチームは負けにならない。だがあなたが決めればチームは勝利する。」
  前者が脅威的状況、後者が挑戦的状況、というわけです。そして、脅威的状況では、「警戒」「恐怖」、挑戦的状況では、「チャンス」「報酬」を感じやすいということですね。脅威的状況では、PKの成功率は挑戦的状況にくらべ30%も低下するそうです。
  つまり、心理的に挑戦的状況を感じるようにしむけることが成功につながるんだ、ということを言いたいわけです。
  連戦連勝していれば、負けられないというプレッシャーつまり脅威的状況を感じます。ならば、負けて当たり前の相手と対戦するよう試合を組めばいい。
  ここ一番の試合、期待を背負っているというプレッシャー、つまり脅威的状況を感じます。「負けたら名声を失う」「自分に対する周りの見方が変わる」という脅威的状況の考え方をするとつらいですよね。この試合勝ったらもうけものという挑戦的状況の考え方をすることが能力を引き出すための方法の1つだ、ということですね。


 

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

競争の科学 5/9

  二人での会話では、わずかな意見の違いさえ、
関係を壊す要因になりかねない。
  一方集団では、相手と個人的に衝突する感覚を持たずに、
多くの対立する考えを表明できる。

  これは私にとって新しい視点でした。あまり賛同できませんが、面白い考え方だと思ったので取り上げました。
  集団の場合、「大きな意見の対立が生じた場合も、第三者が中立的な調停者として介入できる」「緊張が収まるまで、集団内の他のメンバーに注意を向けることができる」「他のメンバーについて考えることで、集団全体の価値を思い出せる」ために、対立や競争を尻込みする理由はない、とのことです。
  一方、一対一の友情では、「過去の出来事や体験を共有しなければならない」「平等であることが大切である」「中立的な調停者がいない」ために、意見の対立を良しとする関係にはなりにくいらしい。
  日本人にとっては、各々が集団内での個々の関係を重視する性質のために対立の土壌は育ちにくいと感じてますし、対立が致命的になりうるケースもよくあるとおもいます。でも欧米人はこんな考え方するのかな、という気がします。
  集団において積極的に本音の激論を戦わす必要があることはいうまでもありませんし、集団における調停者の存在というのは、もっと注意を払っていいと思います。リーダーやファシリテーターは意識的に調停者を作り助けを借りる、あるいは自ら意識して調停者に回る、といった配慮がとても大切だということがよくわかる章です。


 

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村
プロフィール

Katttt!

Author:Katttt!
ビジネス書の気に入ったフレーズをデスクトップに貼り付けて自己啓発に努めています。その内容をこのブログにてアップします。

カテゴリ
最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。